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【築40年・戸建て・30坪・RC造】リノベーションに2,000万円?工事費用の気になる内訳を解説!

新紙幣が20年ぶりに流通開始しましたね。こんにちは、RENOBEESのカデカルです。そんな話題の新紙幣、バスの両替機には未対応のため、両替が必要な場合、乗客同士で声を掛け合う必要があるみたいです。私自身は車での移動がほとんどなのであまり支障はないですが、バスに限らず、自動販売機や駐車料金の支払いなどでもしばらく現金払いの時はドキドキしそうです。

沖縄でも、7/4午後より準備ができ次第、窓口でお渡しが可能になるそうですが、普段の生活では、電子マネーやカード払いで支払うことが多いので、お目に掛かれるのはしばらく先になりそうな予感…。

さて、お金の話題つながりで、今日はリノベーションにかかる工事費のお話です。

コロナ禍で家にいる時間が増え、インテリアへの興味も高まり、リモートワークも定着。「おうちじかん」という言葉が大流行。世界中で住環境を良くしようという流れから、木材の取り合いがおこり、木材が高騰。そのうえ、ロシアのウクライナ侵攻で木材の輸入はさらに厳しく…。さらに歴史的な円安に加えて、ガソリンや電気代の高騰。沖縄は他県に比べると、より送料がかかってしまいます。また現在は、木材以外の建築資材などあらゆるモノの値段が上がっています。そして、建設業界自体の慢性的な人手不足で…、年々建築費は高騰し続けています。

これは、「政府統計の総合窓口(e-stat)」の建築着工統計調査(国土交通省)住宅着工統計の沖縄県のデータをもとに、RENOBEESが独自に作成した、『沖縄県内の過去10年の新築住宅着工統計の工事費予定額の推移表』です。「30坪の新築住宅を建てよう!」と思った時、2013年なら1,785万円(税抜)で新築できたコンクリート住宅が、10年後には2,874万円(税抜)!

2013年に引渡しを受けたとして、消費税は5%の時代。1,874万円(税込)で夢のマイホーム(新築住宅/30坪/RC造)を手に入れることができていた計算になります。同条件のマイホーム、2023年の取得だと3,161万円(税込/消費税率10%)!!!!

その差は約1.7倍!!

この「工事費予定額」はあくまでも予定額で、実際の工事費ではなく、一般的にこの種の統計は数値が低めに現れる傾向を持っているそうです。と、いうことは、実際はこの金額以上の新築坪単価(平均値)になりますし、私たちが打合せ時にお客様から聞くコンクリート住宅の坪単価は「110万円〜130万円」の範囲です(最近はもっと上の数字を聞くことも多いです…)

ここまでは新築住宅のお話でしたが、結局、建築費が高騰しているということはリノベの費用だって、「同じく」です。

RENOBEES(株式会社アーキラボラフィット)がリノベーション業を開始したのは、今から8年前の2016年。その頃は、まだ沖縄ではリノベーションの認知度が低く、まだ取替工事(リフォーム)と混合されることも多い時代だったので、「フルリノベで800万円です。」とお客様にお見積りを提示するのもドキドキでした。「リフォーム」が年数が経過した状態の良くないモノ(マイナス)を元の状態(ゼロ)に戻すことだとしたら、リノベーションは元の状態(ゼロ)から暮らしに合わせて更に良くする(プラス)ことなので、それなりに費用は掛かります。それでも1,000万近い金額の提示は一般的ではなかったので、「こんなに掛かるはずがない!」と怒られることすらありました。

それからさらに年月が経ち、2024年の今。単世帯あたりの実際のリノベーション費用は、平均1,800〜2,200万円となるケースが多くなりました。2世帯住宅分を工事する場合は、約1.8倍ほどの予算になります。2013年なら新築のRC住宅が建つほどの金額ですが、現在はリノベーションでもそれくらいの費用が掛かります。相談の多い事例として、築40年、2階建て、30坪のコンクリート住宅を2,000万円でリノベーションした場合、その費用のおおまかな内訳は次のようになります。

 

何を優先したいのか、どこにこだわりたいのかはお客様によってそれぞれ違います。毎日使うキッチンにこだわりたい人、家事動線重視したい人、最新の設備にこだわりたい人、照明計画に重点を置く人など、特に内装工事は、本当にお客様によってさまざま。ただ、限られた予算の中でリノベーションをするには、建物の状態、あと何年住み続けるのかなどを考慮する必要もあります。リノベーションをするなら、駆体の補修、配管交換はしっかりやってほしい部分。どんなに内装が変わっても、躯体補修が適当では、建物自体が持ちません。雨漏りしたり、コンクリートが落ちてきたり…は危険過ぎるし、もったいない。建物の躯体の状況が良好なら、そのまま活かしリノベーションで新しくした部分と馴染ませる見せ方をすることもあります。沖縄は一軒家のリノベーションが多いので、マンションリノベと違い、躯体補修(主に外壁塗装や防水工事)に掛かる費用は家の状態によってかなり変わってきます。

[RENOBEESは“Your Dream Our Charenge”を合言葉に、“あなたらしい暮らし”をデザインだけでなく、“住みごこちから想い”まで大切にします。

今回のお話は、タイムス住宅新聞2000号企画の取材でも、RENOBEESトクザトがお話させていただきました。→その記事はこちらからお読みいただけます。リノベーション協議会のメンバー、株式会社TeachPlusの鈴木さんと取材を受けてきました!

やっとリノベーションとリフォームの違いが認知されてきて、1,000万円を超えるリノベーションの金額にびっくりされる方も少なくなってきましたが、その内訳について、お客様とお会いするまで、あまり話題にしたことがなかったので、ブログ記事にしてみました。今日ご紹介した費用は、あくまで工事にかかる費用のみ。それ以外にかかるお金の話は、また別の機会にお伝えしたいと思います。これからリノベーションを考えている皆さまの参考になれば幸いです。

本日も最後までお読みくださりありがとうございました。

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