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ご夫婦の“好き”が家じゅうに広がる実家リノベ。お引渡しに向けて進んでいます。

今週末はいよいよNAHAマラソンですね。出場される方、沿道で応援する方、「マラソンだけは絶対無理!」という方、こんにちは。RENOBEESのカデカルです。いつかのブログで、私が奇跡的にハーフマラソンを完走できたエピソードをお届けしましたが、実はだいぶ前にはオキナワマラソン(フル)を完走したことがあるんです!今年は大会自体が中止らしく、当たり前のようにあったイベントがなくなるのは何だか少しさみしいですね。(と言いつつ、もうフルは出る予定はありません…)

私がマラソンを始めたきっかけは、本当にささいなことから。当時勤めていた会社の先輩が「体力作りのために最近走り始めたけど4kmも走れない」と話しているのを聞いて、ふと“4kmってどんな距離なんだろう?”と気になってしまったのがすべての始まり。早速走ってみたら…まあ走れない。たぶん1キロも持たなかったと思います。でもそこから「4km走ってみたい!」となぜか火がついて練習開始。初めて4km走り切れたときに「4km走れた!(その時、先輩はもう4km余裕でした!)」と伝えたらその流れでマラソン大会の話になり、「10km止まらずに走れたら本番も大丈夫!」とアドバイスされ、その言葉を頼りに何人かでエントリー。

当時の職場では「カデカルは絶対に走れない」と、ちょっとした賭け事のネタにされていましたが、そこは期待を裏切って無事ギリギリのタイムで完走!とはいえ、その完走に向けて走っている頭の中は決してポジティブではなく、「もし今回完走できなかったら“来年リベンジしよう”とか言い出しそう。それは嫌!一回で終わらせたい!!」という、完全にネガティブ寄りの強い気持ちでした(せっかく出るなら楽しめよ、と当時の自分に言いたい…。)。その時は主人も一緒に参加し、無事完走。子どもたちも両親と一緒に応援に来てくれてゴール手前で待っていてくれたのですが「ママ、走るって言ってたのに、歩いてたね…」と言われたのを覚えています・・・(ゴール直前はもう足が動かなかった…)フルマラソンはその1回で“卒業”し、その後はずっとハーフに。尚巴志マラソンは今回で一区切ですが、別の大会にはまた出たいと思う日が来るかもしれません。今年のNAHAマラソン、どうか気候に恵まれますように。ランナーのみなさま、Fight!体調とペース配分だけはご無理なく!

さて、12月より、新しいメンバーとしてヨナハさんがRENOBEESに加わりました。ヨナハさんは実は数年前にもスタッフ募集のタイミングで応募してくださった方。その時はすでに別の採用が決まっていたため、お断りせざるを得ませんでした。でも、とても感じのいい方で、「いつかご縁があればいいなぁ」と心のどこかにずっと残っていた方です。今回あらためて営業事務の募集を見つけて応募してくださり、こうしてまたつながったことが本当に嬉しい!

ヨナハさんの入社をきっかけに先日、RENOBEESがどんな会社なのか、どんな想いで日々の仕事に向き合っているのかを知ってもらうため、スタッフ全員に向けた社内勉強会を始めました。全4回の予定で、その第一回目は代表のトクザトが担当。トクザト自身の生い立ちから創業の背景、今に至るまでの話、そしてRENOBEESが取り組んでいること、目指したい姿まで…かなり濃厚な時間でした。リノベーションの流れや考え方も少しずつお伝えしながら、わたしたちが大切にしている「仕事の向き合い方」を共有する時間でした。

私が今までスタッフと関わるなかで、ずっと気になっていたことがあります。それは、私が「こうしたい」と話すと、「はい、それで進めますね」となってきてしまい、スタッフの本音や考えが見えないまま話が進んでしまうこと。それは相手が要望に応えてくれようとしている姿勢なのですが、なんだかうまく伝わらないモヤモヤがあって。それをトクザトに相談したところ、原因は私の“最初の関わり方”にあったと気づきました。
入社して間もない頃って分からないことも多いはずだからと、安心してもらいたくて、親切のつもりで先に流れをつくり、「じゃあ、こんな感じでやろうね」と主導を取っていたこと、そのほうが迷わずに進めるだろうし、ストレスも少ないだろうと思っていたこと。

でも今振り返ると、それがかえって良くなかった。私が先に“カタチ”を決めてしまうと、スタッフはその枠の中で動くしかなく、自分の意見を出す前に“正解”ができあがっている状態になってしまっている。もっと自由に考えられたはずなのに、その余白とか伸びしろを私が奪っていたんだなと。これではスタッフが“任された仕事”として向き合う前に、ただ与えられた作業になってしまうし、工夫したり挑戦する楽しさも生まれにくい。そう気づいたら、胸の中でずっと引っかかっていた理由がやっと腑に落ちました。

意見が出ない背景には、会社の全体像が見えていなかったり、方向性がつかめていなかったり、そもそも何を言っていいのか判断できない…という状況もあるはず。知らないまま意見を言うのは勇気がいるし、意見は言わないで与えられた「正解」のような作業をするほうが楽と感じてしまうこともある。だからこそ、しっかり土台を共有する必要があるし、“会社として何を大切にしているのか”“どういう目的で動いているのか”そこが見えていない状態で「意見がほしい」と言っても、それは難しいよな、と気づきました。

今回の勉強会を設けたのは、まさにその共有のためでトクザトからの提案でした。方向性を押しつけるのではなく、スタッフ一人ひとりが安心して考え、話すことができて、意見が言いやすくなるように。会社の想いや背景を知ったうえで、初めて“自分の視点”が持てると感じたから。とはいえ、トクザトも私も想いが強いところがあるので、熱量はどうしても高め。ちょっと暑苦しいところもあるかもしれません。でも、会社の中でみんながバラバラの方向を向いてしまうと、必ずお客様にも伝わってしまう。だからこそ、いい仕事につながる「共通の視点」を持つ時間は欠かせないと感じています。

第二回目の勉強会は、私が担当する番なので、どんな話をしようかとつい、熱量多めに盛り込みすぎてしまいそうですが…それでも「スタッフに伝えたいこと」をしっかり整理して、会社の軸や大切にしている価値観を、言葉にして丁寧に積み上げていく時間にしたいです。勉強会を通して、スタッフがどんな風に感じてくれたのか、どんな気づきがあったのかは、これからの言葉や行動の中で少しずつ見えてくるはず。
RENOBEESが、お客様から安心して任せてもらえるチームでいられるように、わたしたちも引き続き、丁寧に取り組んでいきたいと思います。

ここからはリノベ現場のお話。今回ご紹介する現場は「実家リノベ」。二世帯住宅としてではなく、ご夫婦おふたりがこれから住まわれるお家です。
料理が大好きな奥様が“もっと使いやすく、もっと楽しく”キッチンに立てるようにと、ご主人様も一緒になって一つひとつアイデアを出されていて、そのやり取りからお二人の想い合う気持ちがすごく伝わってくる、とても素敵な案件です。タイルやクロス選びにも、おふたりの「好き」がいろんな場所に散りばめられていて、形になっていくと“その人らしさ”が表れてくるのが分かります。
お仏壇の扉は再利用。もともとそこにあったモノの一部を残し、思い出を大切にしたいということで、既存の扉を活かし、色味を合わせて造作で仕上げました。新しくつくった和室にもすごく自然に馴染んでいて、工事途中の現場を見学されたお施主様からは、「元のお仏壇がそのまま蘇ったようで本当に嬉しいです!親戚もきっと喜んでくれるはずです。」とお言葉をいただきました。


実家リノベは、ただ“新しくする”だけではなく、こうした“懐かしさを活かした部分”も心に響く工事だと思っています。思い出のある建物だからこそ、新しさの中に残る面影が、暮らしの安心感や満足にもつながる気がします。建物のこれまでの背景や、ご家族のストーリーまで含めて丁寧に扱うことはRENOBEESとしても大切にしている部分です。

RENOBEESは “Your Dream Our Challenge” を合言葉に、“あなたらしい暮らし”をデザインだけでなく、“住みごこちや想い”まで大切にいたします。

今回の現場も、年末のお引渡しに向けてラストスパートに入りました。今週末にはキッチンが設置され、いよいよ家全体の感じが見えてくる頃。年末はどうしても慌ただしくなりますが、最後まで安全第一で、丁寧に進めていきたいと思います。

本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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