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築古のコンクリート造の建物。どう長持ちさせる?

新年度も始まり、やる気に満ちているみなさま、こんにちは。RENOBEESのトクザトです。

最近は雨が多いように思いますが、寒い日があったりと体調を崩してませんか?季節は4月となり内地ではソメイヨシノが満開、春の訪れを感じます(*^-^*) 晴れた日はとてもいい風が吹き、気持ちよく日中が過ごせるこの季節。春夏秋冬のなかでも僕は今の時期が一番好きです。新しい風といいますか、清々しい日々が多い気がします(^_^)

前回のブログで少し触れたことですが、僕らが仕事をするうえで最も大切にしていることに「住んだあとも長く、安心して暮らせる」という想いがあります。既存の沖縄の住宅はコンクリート造が多いのですが、時間が経つにつれてコンクリートにヒビが入り、その隙間に水分が入り鉄筋がサビて膨張しコンクリートが剥落してしまうことがあります。僕らにリノベの相談に来られるお客様のなかにも「建物が老朽化していて、コンクリートが剥落しているんです。」と言われる方は結構いらっしゃいます。そのような建物を「長く安心して暮らせる」ようにするにはどうしたらいいかは所見で判断しますが、高額な工事費用を掛けてまでその建物に対する工事(延命処置)をすることがいいことなのか、お客様の気持ちも汲み取りながら住まいに対して置かれた状況も考えつつ、お客様にとって最良な選択を一緒になって考えていきます。

このコンクリートの爆裂問題は沖縄でリノベーションをするにあたり必ず付いてくる問題なのですが、建築における新しい技術も取り入れていければと思い、先日、シーカ・ジャパン株式会社さんとお話をしました。シーカ・ジャパンは主に土木工事を専門としている企業ですが、今回はトンネル工事や橋の支柱、鉄道や高速自動車道の桁橋などに使われるコンクリート浸透型の防水材についてどういうものかを説明いただきました。

本土の住宅はほぼ木造ということで、沖縄のコンクリート住宅なら浸透型防水材を使ってもらえるんじゃないかというご提案内容。実際に、今帰仁村役場の屋上で施工されたり、宮古島の住宅の一部で施工したりされたようです。透明な液体をコンクリートに施工、乾いてしまうと施工されたかが見た目ではわからなくなるため、お客様の心情的にご理解されにくいらしいのですが、その反面、美観を損なわないという捉え方もできます。施工費用が資材も含めて安いものではなかったので、部分的な施工ならリノベ業界にも普及していく可能性を感じました!

2年前になりますが、過去施主様の紹介で「本部町でリノベを検討しているのですが、話しを聞いてもらえませんか」と相談がありました。その案件は建物の状態が悪く、コンクリートの剥落もされていたので、「リノベをするなら爆裂改修工事も含め工事費用が高額になる」と施主様にお伝えし、「建物の解体も含めて検討されてはいかがですか?」と話しました。しかし、その建物は道に接していない建物で再建築(建て替え)ができない場所にあり、また、施主様も予算はあまり掛けられないという状況で別の場所で家を構える選択はできないと、とても悩まれていました。そこで、「では、予算は掛けずに最低限、建物を維持できる工事にしましょう」という方向性に決まり外壁塗装と屋上防水を行い、内部は費用を抑えるために一部は既存の床をそのまま使い、天井スラブはコンクリートの爆裂改修工事は行うものの、天井を組むことはせず補修したコンクリートに塗装して仕上げました。その内部解体の状況がコチラ。

予算削減という理由はあったものの、天井の工事を省くことで将来、建物の変化に気付きやすくする意味も含めて仕上げをあえて行わないことにしましたが、僕としてはお引渡しを終えてもその後の経過は気にかけていました。
先日、そのお客様へ「現況を確認したい」連絡を入れたところ「僕も連絡を取りたいと思っていたところなんです」とおっしゃり、その建物を確認しにいきました。すると、一番気になっていた天井スラブの梁にヒビ割れがありました。その梁は工事する前からヒビが入っていて、剥落する部分を綺麗に除去して特殊モルタルで復旧したのですが、今回のヒビ割れはその新しく復旧した部分と既存のコンクリート部分の繋ぎ目に発生していました。

すぐにコンクリートが剥落することはないのですが、施主様のO様に今の生活の話を聞くと「このお家で民泊事業をやろうと思ってます」と想像していなかった状況の話をされました( ゚Д゚) 今は奥様のご実家に家族で同居されているらしく、ゴールデンウイーク頃から事業を開始したいということでした。それなら、営業前に工事をしましょうということになり、防水工事で使用する細かい網目の補強布を使い、梁を覆うという工事を行う予定にしています。

RENOBEESは“Your Dream Our Charenge”を合言葉に、“あなたらしい暮らし”をデザインだけでなく、“住みごこちから想い”までを大切にいたします。

僕らは事業を立ち上げたときから、お客様とのご縁を大切に思い、工事のお引渡しを終えても長いお付き合いができる会社になろうとカデカルとともに仕事を行ってきました。そうであるためには、お客様に寄り添う気持ちだけではなく、常に自分に正直であることも大事だと思います。いつもそうなんですが、相談を受ける建物の状態を見てリノベするにはこのくらいの工事費用が掛かりそうだなと想定したとき、リノベを勧めるか、建て替えを勧めるかの判断基準は「僕ならリノベするか」です。なので、僕は所見で「僕ならリノベをやりません。なぜなら…」とリノベ事業者ですが、お断りすることもあります。それが僕なりのお客様に対して誠意と思っているからです。

僕は建築技術者なので、建物の状態を判断することができます。しかし、リノベーションは「今ある家(既存住宅)を活用する」ということなので、お客様の家族構成や世帯年収、親や兄弟、時には叔父や叔母まで関わってきます。一概に建物の状態でリノベをやるかやらないかというわけにはいきませんが、今回のO様のように一度、お断りしたお客様でもお客様の建物とは別の事情があるのであれば、工事をお引き受けする場合もあります。それは多分、僕にとっても一生、気掛りになる案件となるでしょう。だから、僕もお客様とその建物に一生、向き合う覚悟で工事をさせていただきます。 偉そうなことに聞こえるかもしれませんが、決してそうではなく「長く安心して暮らせる」ように僕も工事に責任を持って関わるという決意と取ってもらえれば幸いです。O様の民泊事業がうまくいくことを願い、今月、工事に取り掛かっていこうと思います!(^^)!

本日も最後までお読みくださりありがとうございました。

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